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神秘家ピュタゴラス

偉大な数学者として知られるピュタゴラス(ピタゴラス)は紀元前6世紀頃の人です。彼は当時の西洋人としては初めて東洋を訪れ、覚醒したマスターに師事し、真理の探究に情熱をそそぎました。ギリシャ語でPhiloは愛、Sophiaは智慧です。両方を合わせた Philosophia(哲学)という言葉を作ったのはピュタゴラスです。文字通り、智慧への愛を説いた人でした。

真理を見いだした彼の周りに探求者たちが集まり、ミステリースクールが開かれることになるのですが、当時のギリシャの政治体制を好まなかったピュタゴラスはイタリアのクロトンに移ります。そこでは光と音の関係や、色と数のエネルギーなどが研究されていました。数秘はその過程で生まれたとされていますが、それはもちろん現代数秘(後述)とは無縁なものです。彼が教えようとしていたことは、テトラクトゥスと呼ばれる正三角形のシンボルに語られるところの「数のパワー」であり、宇宙は調和の中にあるということを示す「天球の音楽」についてでした。

口述でしか教えを説くことのなかったピュタゴラスの教えは一般の人びとには理解しがたいものでした。政治的に困難な立場に立たされることも多かったようです。迷信家のレッテルを貼られたり、奇跡を行う人物として恐れられたりしたようですが、それは彼個人の問題ではなく、世間が彼の叡智に気づけなかったということの現れではないでしょうか?

真理を知った人がつねに立たされる危険というのがあります。ミステリースクールは、ピュタゴラスに入門を断られたことに腹を立てた男が村人を煽動して火を付け、焼き払われてしまい、ピュタゴラス自身も暗殺されます。スクールは全滅しますが、たった一人の弟子が逃げ延びて、のちに「ピュタゴラスの黄金詩」という詩編を書き、彼が得た真理を後世に伝えようとしました。現代の覚醒したマスターOSHOがLinkIcon永久の哲学ーーピュタゴラスの黄金詩(市民出版社刊)という講話の中でピュタゴラスについてを話していますが、一読の価値があります。

ピュタゴラス派の数秘術から現代数秘学へ

ピュタゴラス亡きあとピュタゴラス派という教団ができますが、紀元後3世紀頃からのキリスト教の介在、ソフィスト(詭弁家)の出現などを経て、叡智への愛であったはずのフィロソフィー(哲学)は、論じられ争われるだけのものに変わっていきました。ピュタゴラスのテトラクトゥスは単なるシンボルとして壁に掲げられ、数のパワーを体験的に理解しようとする探究心も完全に失われたのです。

歴史は流れ、17世紀のルネッサンス復興の時代に、ピュタゴラス派に伝わる学問として再認識された数秘術は19世紀になって一人の歴史学者の手によってふたたび日の目を見ることになります。そしてそれは現代数秘学という分野に発展していきます。1900年代には、ジュノ・ジョーダン、マシュー・オリバー・グッドウィン、フローレンス・キャンベル、シルリー・B.ローレンスなどが活躍し、数秘は主にアメリカで脚光を浴びていきました。現代数秘学とは違ったシステムの「カバラ数秘」も同時に発展していきますが、それはへブライ密教の一部門です。ユダヤ系の人びとも多いアメリカで発展したのも頷けることでしょう。両方の相乗効果でNUMEROLOGYは、占いのツールとして、あるいは数秘という学問として注目されていきます。

「ピュタゴラス」や「ピュタゴラス派」についてより詳しくお知りになりたい方は、LinkIconシークレットオブナンバーズをご購読ください。

ピュタゴラス数秘とは?

現代数秘”学”は理論です。カバラ数秘は古典です。PNAJはそのどちらでもなく、この優れたツールをより発展的な方向で用いることに関心があります。

PNAJでは、ピュタゴラスの教えである「数のパワー」に着目しています。より純粋に、よりシンプルに、あるがままの数の要素を受けとることを理解すると、自ずとあるがままの自分自身が見えてきます。古代の人々が「神」と呼ぶところのものを私たちは「ユニティ」「宇宙」「存在」と呼びます。神のお告げを必要とした人びとは私たちの遠い過去です。そして、内なる宇宙に気づいている私たちは、内なる神に出会うことを目指しています。ピュタゴラスの探究心は私たちの内側に生き続けているのです。

“あるがままのあなた”に出会う数秘
数秘を習得したからと言って数秘学者や数秘リーダーになる必要はありません。この道具を使って、あなたがこれまでの生活の中でどのような人格を形成してきたか、その影に隠されたほんとうの望みは何かを見つめてみましょう。それによって、この社会にしたがう方向性ではなく、この社会の中にいながらも、あなた自身として自由に生きていけるようになります。“あるがままのあなた”に出会うとき、明らかにあなたの中に成長が起こります。人のリーディングをはじめるまえに自分自身を知ること、人を世話することに躍起になるまえに自分を愛することを教えてくれるのが、PNAJの数秘です。

ピュタゴラス数秘からネオ数秘へ

ピタゴラスの教えである「数のパワー」に着目していけば行くほど、エニアグラムのシステムとの関連に目がいくようになりました。それらは二つの異なったシステムですが、そこには同じ9つの数が用いられています。過去3年間、エニアグラムの研究に時を費やす中で、Dimond ApproachのAlmaasの書籍を読んだり、グルジェフのムーブメンツに参加したりする中で、徐々に「ネオ数秘」のコンセプトが明らかになってきました。

それをひと言で形容するとしたら、数秘システムだけに頼っていては「あるがままのあなた」に出会うことは不可能だということです。なぜならあなたの本質はあなたが思っている以上のものだからです。

来春からスタートする「ネオ数秘」に関心のある方は、まず現行の数秘システムを理解しておいてください。PNAJ講師陣はあなたの個性を大切にしながら丁寧に指導します。

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ピュタゴラス生誕の島、ギリシャのサモス島にある「ピュタゴラスの洞窟」